2019/1/14

第4回は「プラスの習慣とマイナスの習慣」についてです。

 

 習慣には、「自分にとって良い結果をもたらすプラスの習慣」と「自分にとって良くない結果をもたらすマイナスの習慣」の2種類があります。「プラスの習慣」は、継続することで良い成果をもたらし、自分の生活や人間関係など、人生そのものにプラスの影響を与える習慣です。「マイナスの習慣」は、継続することでよくない結果をもたらし、成果や成長を妨げることになる、自分の生活や人間関係など、人生そのものにマイナスの影響を与える習慣です。まったく逆の性質であるプラスの習慣とマイナスの習慣は、無意識に繰り返されるものですから、本人は繰り返しには気付かないということです。プラスの習慣をたくさん形成している人は、高い確率で目標を達成し、何度も成功をおさめることができます。しかし、マイナスの習慣から抜け出せない人は、自分でも気付かないうちに、何度も同じ間違いを繰り返します。これをすれば成果が出せる、と思えるプラスの習慣の数を増やしていくことで、目標達成が近づいてきます。また、自己分析を通して「これは、自分にとってマイナスの習慣だ」と自覚できた習慣は、意識して「しないようにする」「ほかのやり方に変える」事で、繰り返していた失敗や問題から、決別できるようになります。自分自身のマイナスの習慣を改善方法としては、日記を書き1日の振り返りを行います。日記に記載する振り返りは「もう一度やり直せるなら」という内容を日記に記載します。一日終了した段階で「こういう対応をとっておけばよかったな」などうまくいかなった部分を記載します。毎日記載した「もう一度やり直せるなら」の部分を週単位で整理していくと、自分にとってマイナスとなる習慣が表れてきます。翌週はその行動をしないように意識することでマイナスの習慣は徐々に改善されていきます。逆に、日記に「うまくいったことやよかったこと」を記載していくと、自分にとってのプラスの習慣が見えてきます。習慣は、無意識に実施していることですが、はじめは意識することから始めることで無意識で行っているようになり、習慣化されます。

                                   髙橋 俊一

2018/12/24

第3回は「目標達成するための習慣化」についてです。

 

目標達成するための習慣形成について

自分の目標を達成するには、目標達成をするための行動をルーティン化して毎日行えるようにしていくことが重要です。今回は、習慣とは何か習慣の仕組みついて話していきます。

 

1.習慣の仕組み

 

習慣とは私たちが無意識のうちに繰り返している行動や考え方のことを言います。私たちの意識は、3%の顕在意識と97%の潜在意識で出来ていると言われています。つまり、私たちが「私は今これをしているな」と、自分で意識して行っていることは、ほんのわずかであり、ほとんどのことは、無意識のうちに習慣として「やってしまっている」ということになります。この「無意識にうちにやってしまっている」ことが、自分にとって良いことばかりであれば特に問題はありません。しかし、習慣には「良い習慣」と「悪い習慣」があります。どちらも、意識することなく、気が付けば続けているというものです。考え方であっても、行動であっても、良い習慣であれば、続ける価値があります。しかし、悪い習慣を無意識のうちに続けていると、自分にとってマイナスに結果を引き起こしたり、いつも同じ失敗を繰り返す原因となったり、健康を損なうような事態を引き起こしたりもします。習慣とは、無意識のうちに繰り返している考え方や行動のことです。習慣化された考え方や行動にはそれを始めた時期ふぁあります。簡単な例で言うと、歯磨きです。子供の頃は、多くの人が親に歯を磨きなさいと言われて渋々磨いていたと思います、しかし、成長とともに、寝起きがわるくとも歯ブラシを口にいれている、ということがありませんか。それは、最初は渋々でも、意識して、そのうち必要と感じるようになって、継続して取り組むことで、歯磨きは「やって当り前」の習慣になったのです。最初は、3%の顕在意識を活用して、新しく習慣化したい行動に意識的に取り組みます。そのうち考えなくともやっている、という時が必ずやってきます。それが、習慣が潜在意識への吸収された時です。                                                                              髙橋 俊一

2018/12/17

第2回は「関係の質」を高めるストロークについててす。

 

「関係の質」を高めるために必要な行動ストロークとは

 

 「関係の質」を高めるためには、組織構成(部活、クラブ、クラス、家族、会社度)している全ての人たちの存在感を高め不安感を低くする事が必要です。この組織の一員になれてよかったと思えるよう、安心してそれぞれの人が力を発揮できる環境を整える事です。

環境を整えるというと、教室、部屋、休憩室等のハード面を整えるもとを考えがちですが、組織を構成する人の交流関係を変えることで環境を整える事が可能になります。その一つの方法がストロークです。

 人のからだを動かすには様々な栄養(食事等)を必要とするように、こころ(思考)も「栄養」を必要とします。

そのこころに必要な栄養をストロークと呼んでいます。一般的にストロークというと水泳やテニス、スケート、ボートなどでよく耳にする単語ですが、心理学では「存在を認めること」といったニュアンスで用いられます。そして人はこのストロークを求め、ストロークを交換しながら生きています。

 ストロークには種類があります。①肉体的肯定的ストローク(スキンシップ、抱く、撫でる等)②心理的肯定的ストローク(ほめる、スマイル、ねぎらう、目を見て話す、電話、手紙、メール、お礼をする等)③条件付肯定的ストローク(あなたの●●はOK。良いところを了承する。)④無条件肯定的ストローク(潜在の肯定。いてくれありがとう。)このストロークを組織内でお互いに実施していくことで組織のおける「関係の質」を高めて組織環境を整えていきます。また、時には否定をしなければならない事もありますが、やってはいけない否定があります。否定には「部分否定」と「完全な否定」の2種類があります。部分否定は、「あなたはOKでも●●の行動はダメだよ」この否定はOKです。しかし、完全な否定、「あなたの存在がだめ」人格否定になるような否定は絶対にしてはいけません。この部分は言葉の難しさがあります。

 

 ストロークの進め方の例としては、まずは、難しく考えずに、心理的肯定的ストロークをたくさん実施してみます。朝、顔をあわせたら、「おはよう」と挨拶。何か自分ためにしてくれたら、「ありがとう」、「●●してくれて助かったよ」など、一緒にいてくれてありがとうということ、その人の存在を、言葉をつうじて認められていることを感じさせることです。                          髙橋 俊一

2018/12/8

これから毎週1回、日曜日にブログを掲載します。

1回は「関係の質」についてです。

 

 「関係の質」が向上すると成果を生み出しやすくなる。

 まだ、皆さんの記憶に新しいと思いますが平昌冬季オリンピックで女子スケート陣のチームパシュートが、個人タイムの合計では日本より早いオランダに勝ち金メダルを獲得しました。4年前のソチオリンピックでは4位ですから大きな躍進です。4年前との大きな違いは、メンバーが二人変わった事もありますが、日本チームは、所属している事業団、大学等の垣根を越えて年間300日以上の合宿や遠征での共同生活を重ねてきました。それによって、それぞれはよきライバルでもありますが良き同志になり、それぞれの強みを最大限に生かし、それぞれの弱みはカバーする滑りが本番で出来た結果と思われます。これは、年間300日以上の共同生活で「関係の質」を向上させ、お互いの強み、弱みをわかりあえるようになったことと、チームメンバーも固定されたので、チームの目標と個人の目標を一致させることができ安心して練習が行えたからだと思います。怪我をした選手もいましたが、外されることなく治すことに専念して本番ではメンバーに選ばれていました。仮に、チームメンバーが固定されていないで、常に結果を出さないとメンバー変更が行われてしまうようなチーム環境では、結果がでないと変更されてしまうことの不安を感じてしまい、心身的なダメージも起こしやすくなり、不安が大きくなるとその先にある恐怖を感じるようになってしまいます。常に不安や恐怖を感じて練習をしていたのでは練習の効果も上がりません。

家庭、学級、部活、クラブでも同様でないかと考えます、家庭、学級、部活、クラブの達成目標と個人(家族、学級、部活、クラブの一人一人)の目標を共有化した上で「関係の質」を向上させることで、個々人が自らスキルアップし、お互いの不足部分を補うことでチーム(家庭、学級、部活、クラブ)力がアップし、成果の向上につながることになります。しかし、それぞれが自分のことしか考えてなく、苦手部分を補ってもらえずいつも叱られているばかりでは、個人は常に不安を感じてしまい、それが継続すると恐怖になりドロップアウト(心疾患)してしまうことになります。家族、学級、部活、クラブでは一緒にいる時間が長く、関係性も強いので「関係の質」を向上させることは可能と思います。                              

                             髙橋 俊一

日本女子チームパシュート